【着画有・色比較レビュー】私が愛用している福助(フクスケ)のストッキング満足スタイリングが2020年に大リニューアル!世界がコロナ禍で外出が激減したタイミングでのリニューアルなので、売り上げが期待どおりに伸びたとは思えず、関係者の方々はさぞかし気苦労があったことであろうと推測できます(私はまーーーったくの部外者で、単なる満足愛好者です)。頻度が減った貴重なお出かけを快適に過ごすために、また以前のように外出できる日に備えて、お気に入りのストッキングを見つけたいですね!この記事では、定番カラーであるクリアヌード、新色ペールベージュ(旧バーリー)を中心とした履き比べをご紹介。着圧タイプの透明感や同じ名前の色の違いも検証。人気のパンティ部レスストッキング、旧満足シリーズやグンゼTucheのガーターフリーとも履き比べています。色選びのご参考にどうぞ。
この記事の内容
カラー展開について
色の大きな変更点
資生堂さんの大幅なブランド整理に代表されるように、今はアイテムや品番をスリム化する流れだと思っていたのです。そこへきて3色もの新色追加とは、フクスケさんやるなあ~と思いました。生活者にとっては選択肢が広がるのはうれしいですが、メーカーさんは大変そうと想像してしまいます。今回のリニューアルによるカラー展開は以下のような感じになりました。
- 「モモベ」「イエベ」という概念で肌のベース色をくくり、それに基づいた豊富な色展開に
- 多くの人にとってのナチュラルストッキングカラーであるであろうクリアヌード、ヌーディベージュ、サワーベージュは変更なし・継続
- ナチュラル系の明るめカラーの筆頭だったバーリーは継続だがペールベージュに色名を変更(バーリーだとパーリーと間違えたりどんな色名かすぐに想像できないからでしょうね)
- 新色としてコーラルベージュ、シアーベージュ、オークルベージュの3色が追加(どれもカラーチャートの端っこに属する極端なカラーなのでナチュストを求める私はまだ試着していません)
カラーチャートをチェック
実は(旧バーリー)同じ色名なのにマトリクス内でのポジショニングがシラっと変更されています。全色においてベタ塗り部分の色も実は変更されています。黒なんて、圏外に置かれていたのに、シラっとマトリクス内に鎮座しています(笑)
新色を加えて見直していく中で大人の事情でそうなったのだと推測されますが、フクスケさんもまさか素人の私にここまで観察されるとは思っていなかったことでしょう。
シリーズ展開について
- サイズの前にJやWがついた、おなかやヒップがゆったりした設計のサイズが充実
- 普通のパンティストッキングタイプに加え、くるぶし丈、ひざ下丈、ひざ上丈、もも丈と、長さ展開も充実(ひざ上ともも丈を用意しているのがすごいと思います)
- 伝線しにくいタイプや着圧タイプ、透明感にこだわったタイプなどいろいろな種類を展開(以前から選ぶのに迷うほどの展開があったので、どこまで充実したかははかり切れていません。私は着圧+透明感が両立したタイプしか選ばないので今回の試着もそのタイプです)
私のストッキング選びの条件
価格が「1足500円程度」、そして「着圧」と「透明感」です。履くのが苦しいほどの着圧は求めていませんが、年齢とともに足が太くなりふくらはぎの位置が若干下がったのを自覚しているので、着圧があるとうれしいのです。また、ストッキング選びを少し間違うととたんにおばさんくさくなるため、アンチエイジングに熱心な私としては許せません。おばさんくさく見えない一つの要素が透明感だと考えています。
ちょっとレベルが違いますが、つま先の切り替えもおばさんくささの象徴だと私には思えます。なんだか「昭和な昔のストッキング」に思えてしまうのです。
今回試着した種類とカラー
上記の「着圧」と「透明感」しばりに基づいて選んだのが、着圧と透明感を両立した「満足 Styling 《着圧涼感》 パンティストッキング」です。そして、透明感は特にうたっていないけれど切り替えがなく見た目の美しさを備えていそうな「満足 Styling 《着圧スルー》 トータルスルーストッキング」も履いてみることにしました。
この2種類の中で、私のスタンダードカラーである「クリアヌード」と、種類によってはどんぴしゃカラーになる「ペールベージュ(元バーリー)」がポジショニングも変わったことでもあるので履き比べてみることにしました。
その他のナチュラルカラーであるサワーベージュとヌーディベージュは、ポジショニングの変更もないので、今回は取り上げていません。過去記事で存分に履き比べているのでよろしければご覧ください。また、その他の肌色・ベージュ系のカラーは、「暗い(濃い)」「すごく明るい」というポジショニングのため、私にとってナチュラルカラーにならなさそうなので、対象外としています。
ヒット商品として話題になった飛び道具的な「パンティ部レス」もついでに試着。通常タイプとの透明感などの比較をしました。
満足 《着圧涼感》 パンティストッキング
すばらしい!コンジュゲートなのに着圧!
コンジュゲートストッキングとは、コンジュゲート糸が使われたストッキングのことで、まるで履いていないみたいな透明感があるのが特長です。ほとんどのコンジュゲートストッキングはサポート力がゼロで、履くとゆるゆるでした。でも満足に新登場したこのタイプは、コンジュゲートタイプなのに着圧タイプでもあるんです!
ただし、一般的なコンジュゲートストッキング独特の手触りともいえるジャリジャリザラザラ感は少ないです。私はこのあたりに詳しくないので想像ですが、着圧機能を持たせるために、糸の繊維の配合が違う、編み方が違うなどの理由がありそうです。
さらにこの《着圧涼感》タイプは、つま先切り替えもありません。私が求める機能をフル装備したわりとすごい一足だと思います。贅沢を言わせていただくなら、着圧がもう少しあるとうれしいなあ・・・
さらさら涼感タッチのストッキングの着圧タイプ。足首の着圧値は11hPaと引き締めながらも柔らかく快適なはき心地になる段階着圧設計を施しました。肌離れのいいさらっとした肌ざわりと透明感を実現した、ナイロンとポリウレタンが一体化した複合弾性糸(コンジュゲート糸)を使用。ウエストとパンツは夏にふさわしく、肌あたりを減らした薄手ウエストとパンティ部メッシュ編みでさらに涼やかなストッキングです。
クリアヌードVSペールベージュ(旧バーリー)を比較
左がクリアヌード、右がペールベージュ(旧バーリー)です。クリアヌードのほうが暗くて赤み、ペールベージュのほうが明るくて黄味のはずですが、何だかそうは見えない・・・。私の肌にどちらがいいのかもちょっと微妙。生地の透明感がすごい分、地肌の色をそこそこ生かすので、ストッキングの色がそんなに大はずしでなければ、地肌なりの見え方をしてくれるため、まあどっちでもいいかな・・・的に思えてしまいます。
満足 《着圧スルー》 トータルスルーストッキング
透明感は謡ってないけど見た目スッキリ
こちらはショートパンツ(私は履きませんが笑)などを履いたときに切り替えがなくてうれしいタイプ。正直、太もも部分の切り替えは、強度を考えるとあってもいいのですが、履いたときの見た目の美しさは認めます。また着圧の強さが上で紹介したコンジュゲートの涼感タイプより上なので、しっかり着圧がほしいときはこちらでしょうか。着圧タイプではもう一つ「満足 《着圧心地いい》 パンティストッキング」がありますが、こちらは私の好みではないつま先切り替えがしっかりあるタイプなので、それならばこの切り替えスルーがいいです。ゾッキタイプです。
太ももからつま先まで切替ないトータルスルーの着圧タイプ。足首の着圧値は13hPaとしっかり引き締めながらも柔らかく快適なはき心地になる段階着圧設計。なめらかなはき心地を実現するため、満足のためだけに開発された独自のカバリング糸を使用。さらにウエストに食い込みにくい幅広ソフトウエストを採用しました。サンダルやつま先オープンタイプのシューズと合わせてはきやすいストッキングです。
クリアヌードVSペールベージュ(旧バーリー)を比較
左がクリアヌード、右がペールベージュ(旧バーリー)です。明暗差はともかく、左が赤み、右が黄味というのはなんとなくわかりますね。一番上の足を伸ばした写真、右のペールベージュのほうが少しだけフチが白く写っていますよね。よって、地肌の色よりも若干白浮きしている状態といえます。実際に見たときの実感でも、私はクリアヌードがしっくりきました。それから、透明感が上の「涼感」タイプより少ない分、足指が透けて見えないため、つま先切り替えスルーですが、足先の見た目のもっさり感はあります。
透明感については後述しますが、《着圧涼感》と比べると透明感がないです。そのため、この《着圧スルー》を履く場合は、足の地色に左右されにくく、つまりストッキングの生地の色が強く出ます。これは、上記写真の右足のふちが白く浮いて見えることからもわかると思います。だからといって足の地肌の色を全く無視すると不自然になるので、足の地肌にぴったり合った色選びが求められると感じます。
《着圧涼感》VS《着圧スルー》を比較
左がグリーンの《着圧涼感》VS右がピンクの《着圧スルー》
同じクリアヌード、ペールベージュどうし、そして透明感も比べてみました。配置は左がグリーンの涼感、右がピンクのスルータイプです。
透明感を比較
左のコンジュゲートの《着圧涼感》のほうが圧勝!文字の見え方や生地の質感が全然ちがいます!右のピンクのほうを履いただけでは別に「透明感がない!肉色ストッキングみたい」とも思わなかったのですが(普通に高品質のストッキングだと思います)、比べてみると差が大きいです。右のほうはトータルスルーのため補強がない太もも部分などがそれなりに強くないと実用性がないので、そこそこに丈夫な生地である必要もあるのかなと感じました。それからゾッキなので何となく「くもった」感じはあり、クリア感は少ないです。
クリアヌードを比較
透明感がある分、左の《着圧涼感》のほうが生地の色が薄く出て、右の《着圧スルー》のほうが生地の色が地肌を覆ってカバーしている感じがすごくありますね。履いて伸ばしたときも右のほうがちょっとだけ濃いです。
ペールベージュを比較
以前の記事でも書いたように、透明感の違いによって、パールベージュは薄い(白い)と思うときとちょうどよいと思うことがあります。この写真でもその差が出ました。右の透明感が少ないほうのトータルスルーは、一番上の写真だと足のふちが白っぽく写っていると思います。生地の白さが勝っているのです。
パンティ部レス ストッキング(サスペンダータイプ)
2年くらい前に大ヒットして話題になったガーターレスタイプ。蒸れにくく、上げ下げの手間がないから伝線しづらい、特に夏場に快適なストッキングです。お値段は1足1,000円を超えるので、上でご紹介した満足シリーズとは価格帯が大きく異なりますが、《着圧涼感》の対抗馬になるかなと思い、勝手に比較してみました。
話題沸騰中!大人気アイテム!パンティ部が無いのでムレにくく、パンストの上から下着をつければお手洗い時の着脱不要となりますので、 着脱時にストッキングを破いてしまうことや穿きムラを気にすることも軽減されます。 伝線しにくいノンラン設計とUV加工済み。また、つま先スルータイプのためオープントゥのパンプスとの相性も良いです。お好きな着用方法で楽しめるストッキングです。
パンティ部レスVS《着圧涼感》を比較
左がパンティ部レス、右が《着圧涼感》です。パンティ部レスは色展開が少ないのですがクリアヌードはあり。両方ともクリアヌードで比べてみました。
お!と思ったのが透明感。左のパンティ部レスは特に透明感をうたっているわけではないのに、右の《着圧涼感》に迫る透明感です。上のほうで紹介した《着圧スルー》がしっかり生地の色があったのに比べると雲泥の差があります。
クリアヌードを履き比べました。右が濃く見えたり見えなかったりで、すごく微妙な違いでした。どちらも透明感があるので素材の色が多少違っても履いたときの印象がそれほど大きく違わないのですよね。右の《着圧涼感》のほうがより透明感があるので少し白っぽく(明るく)見える瞬間が多かったかな?
2021年現在の満足で私が選ぶなら
ダントツで《着圧涼感》です。私のもともとの要望である「着圧」と「透明感」が揃っているし、つま先もスルー。着圧がもう少しあればとは思いますが、特に気になる点がないからです。
《着圧スルー》は切り替えがないのが特長ですが、超ミニやショーパンは履かない私は太もも部分の切り替えはあってもかまわないし、つま先スルーなら《着圧涼感》にも備わっていて、しかもこちらのほうが切り替えが目立たずスッキリ見えます。透明感は上の比較写真でご覧いただけるように、《着圧涼感》に遠く及ばないので、《着圧スルー》に勝ちポイントがないのです。強いて言うなら着圧がちょっと強いくらいでしょうか。
ただし、秋になると、透明感がありすぎて生足感の強い装いは、若干気恥ずかしくなることがあります。そういう時期になるとコンジュゲートではないストッキングが履きたくなるので、《着圧スルー》を選ぶかもしれません。《着圧スルー》にもう少しだけ透明感があったらなあ・・・とは思います。そういう意味では旧満足の透明感は優秀でした(この後の比較写真でおわかりいただけます)。
パンティ部レスは上2点とは価格レンジが違いますが、つま先スルーやそこそこの透明感を備えているので、夏の快適に特化して選ぶなら十分にアリだと思います。
旧満足と比較
ヒマなのか?というくらい比較しています(笑)この記事は2021年に公開していますが、2020年のコロナの自粛時期に撮影しています。ヒマだったようです(笑)あまり役に立たないかもしれませんが、古い満足シリーズで愛用していたタイプがある方は、比較の手がかりになるかもしれません。
旧品の中で私がよく履いていたのが上の2品、「引き締め着圧+ツヤメキ肌(別名略称:着圧+透明感)」と「引き締め着圧+涼感キメ肌(別名略称:着圧+サマー)」です。新しいラインナップを見たところ、「これがどんぴしゃで後継品!」というものはなさそうでしたので、新満足のうち私が「似たタイプかな」と判断したものを比較してみます。
引き締め着圧+涼感キメ肌(着圧+サマー)VS《着圧スルー》を比較
そんなに似てないのでは?という部分もありますが、着圧でゾッキなのが共通しています。どちらもつま先スルー。色はクリアヌードで比べました。
左が旧満足、右が新満足です。なんということでしょう!(←悪い意味で) 新満足のほうが同じゾッキでも透明感が減り、ちょっと色が濃くなっていますね。トータルスルーなので補強のための生地厚なのでしょうか。つま先スルーかつ太ももまで見えてもOK=夏服意識=透明感がほしいと私は単純に連想してしまうのですが、そうでもないのかな・・・
引き締め着圧+ツヤメキ肌(着圧+サマー)VS《着圧涼感》を比較
どちらも「透明感」をうたったタイプなのが共通しています。もちろん着圧。旧品のほうはつま先スルーではなく切り替えがあります。クリアヌードどうしを比べました。
左が旧満足、右が新満足です。新満足のほうが透明感があるように見えますが、旧満足もじゅうぶんに透明感があります!同じクリアヌードでも、新満足のほうが色味がやわらかになっているような印象がありますね。
トゥシェのガーターフリーVS満足パンティ部レスを比較
いきなりグンゼのTuche(トゥシェ)が登場しましたが、気まぐれです。夏はガーター要らずのずり落ちない太もも丈のストッキングでもいいなと思い、せっかくなので満足以外からも試してみた次第です。色はブラックとヌードベージュの2色展開。ベージュ系1色ということは、この色がグンゼの中でもっとも定番といえる色なのだろうと思われます。
左がトゥシェ、右が満足です。一番上のパッケージに入った写真からでもストッキング生地の地色を見ると、トゥシェのほうが若干濃い(赤い?)のがわかると思います。履いたときもそのままの印象でした。が、すごく濃い!とは感じませんでした。
濃い色なのにぼってりした色に感じないのは、トゥシェにもちゃんと透明感があるからだと思います。口コミを読むと「ずり落ちた」「ずり落ちない」と分かれていておもしろいのですが、私はずり落ちにくいと感じました。
また履き比べたり新しいタイプを試したときは追記します!