クマ治療でジェネシスを受けに行ったら手術をすすめられてガーンでも書きましたが、「タイタン+ジェネシス」は、(サーマクールなどが必要な状態と比べて)軽度なお肌の悩みに効果的な治療として、定番的な存在です。クマ退治にいそしむ私がジェネシスの次に選んだのは、タイタンでした。今回は、タイタンを受けに行ったときの体験記をお届けします。
この記事の内容
タイタンってどんな施術?
タイタンとは、近赤外光(赤外線)で真皮に熱を与えることでコラーゲンを収縮し、たるみを引き締める治療です。また、長期的にコラーゲンを産生・増殖させて、ハリや引き締め効果を持続させます。ダウンタイムはありません。
クマにも効果があるタイタン
タイタンはたるみを引き締める働きがあるので、効果一覧の中に、小じわ、しわ、たるみ、リフトアップ、ハリつやといった言葉が並びます。その中に「クマ」と入っているクリニックのサイトも多く、目元のたるみに効果があるとはっきり書いてあるクリニックもあったので、私はとても期待しました。顔が太ってあごがたるんできているのも気になっていたこともあり、二重三重にワクワク!です。しかもジェネシス同様、ほかの上位高額治療に比べれば、まだお手頃といえる価格なのです。
「タイタン+ジェネシス」で一緒に受けたらいいのに?と思われるかもしれません。ウルセラやサーマクールを受けるようになった今とは違い、この頃の私はまだ“美容医療慣れ”しておらず、万単位の出費にビビっていました。「タイタン+ジェネシス」をまとめて受けるよりも単体で受ける方が安いので、ちびちび受けていました・・・
予約に関してちょっと不快な体験
初めて行くそのクリニックには電話で予約を入れました。数か月先とかではなく、一カ月以内の日付だったと思います。するとその後(予約直後ではなくある程度経ってから)、クリニックから電話がかかってきました。「予約を入れた日が、先生が学会出席で不在の日なので、変更してほしい」とのことでした。
私が最も行く頻度の高いクリニックは、予約したい日に先生が不在の場合は、その電話の際に確実に「その日は学会で不在です」などと答えてくれます。それに慣れていた私は、「それほど先の日でもないのに、不在日が事前にわかってないってどういうこと?」と疑問を感じたのですが、事情もあるだろうから仕方ないと思い、日にちを変更しました。ここまではまだいいのです。が、治療当日、受付で、「このたびはすみませんでした」の一言が全くなく、ちょっとだけモヤモヤしたのは事実です。
私が細かいのかもしれませんが、人が予定を空けるということは、その裏に大なり小なり「調整」という労力が隠れています。その予定と紐づけた行動をセッティングしている場合もあります。それを簡単にナシにしてしまうのは、相手の時間や労力を軽視するに等しく、学会であろうが何であろうが、時間を使うという約束をした以上は(しかもビジネスで)、守ってほしいし、守れなかったときは真摯にお詫びをしてほしい。私、時間に関してはけっこうシビアなんです。「時間泥棒」が大嫌い。プライベートな友達にはここまで求めないし、何かあっても笑って許せるんですけど、そうではない関係の場合は、スケジュールへの意識と配慮をかなり求めるタイプです。ややこしい女ですみません・・・
「クマにはまーったく効果ないよ」と先生
愚痴が続いて申し訳ありませんでした。気を取り直して、タイタンの体験記に戻ります。診察室に入った私は、悩みについて話しました。すると先生、「タイタンはクマにはまーったく効果ない。変わらないよ」と一言。もう、びーっくりです。
ただし、この件で先生を責めることはできません、「タイタンがクマに効果がある」とたくさんのクリニックのサイトに書かれていますが、このクリニックのサイトには、目の周りの~などクマをにおわす表現はあったものの、「クマ」という言葉は出てきていなかったからです。(同じ機械なので当然同じ効果があると思い込み、場所と値段でそのクリニックを決めたという経緯でした)
たるみについては“まあまあ”的なことを言われた記憶があります。細かい言い回しは覚えていないのですが「クマには効果ない。タルミには、うーん、まあいいんじゃない?でもタイタンってエステみたいな軽い施術だからねーほとんど変わらないと思うよー」というニュアンスでした。
先生ヒマなの?しゃべりたいの?
それでも私はタイタンを受けるつもりできたので、下調べもしていない他の施術に変える気は全くありません。そもそも初診時の問診表に「注射や手術などのヘビーな施術は希望していない」とはっきり書いています。
ところが先生、脂肪溶解注射とか経結膜脱脂などの別の治療の話をどんどん始めるのです。私の反応を見ながらというよりも、一方的にだらだらと世間話をするようなトーン。しかもときどき自分で自分の話にウケて笑いながらしゃべってます・・・。
予約時の一件もあり、私はこの病院では他の施術を受ける気がしなかったため、先生のセリフの詳細は覚えていませんが、「アメリカのFDAに認可されているかどうかが信用できる治療かどうかの目安」といった内容は記憶に残っています。なぜなら「製薬会社がいいって言ったからやった治療で昔だまされちゃったことがあってさ~、だから問題になったんだよね(=医療事故か訴訟かわかりませんが何かトラブルがあったもようです)。エヘ」という話題と関連して吐かれたセリフだったからです。
このクリニック、どうもヒマなようで、他の患者さんの気配がまったくしません。だらだらと続く先生の美容医療世間話がひと段落し、「何か質問ある?」と聞かれ、「ないです」と答えた後で、施術室に向かいました。
ジェルを塗ってハンドピースで熱照射
タイタンの施術は、看護師さんかスタッフさんがしてくださいます。冷却ジェルを塗り、ハンドピースを肌に当てて赤外線を照射していきます。熱いけど「アチッ!」と思うほどの強さではなく、普通に耐えられる程度の熱さでした。通常はこの類の施術だと、保湿化粧水を塗るか、パックをするかなどのお手入れをして完了ですが、タイタンは1回しかしていないこともありよく覚えていません。
タイタンの効果はいかほど?
期待してお読みくださっている方には申し訳ないのですが、あくまでも「私のたるみクマには」効果がありませんでした。クマには効かないとはっきりおっしゃった先生のお言葉どおりでございますね。顔(あご)のたるみについては正直、経過に注意を払っていなかったので、もしかしたら引き上がっていたのかもしれませんが、目に見えてキュッ!という事態は起きていなかったと思います。
タイタンは1回しかしていないため、数回繰り返せばそれなりの効果が感じられたのかもしれません。美容クリニックの初期定番治療なので、20~30代の方なら大きな変化を感じる可能性もあります。サーマクールなどのメンテナンスとしてすすめているクリニックもあるようですので、状態と目的に合わせれば上手に活用できる治療のような気もします。
余談/やっぱりその日はヒマだったらしい
施術が終わり、受付前の入口から出ようとして靴を履いていたとき、受付の女性たちに向かって先生が声をかけているのが聞こえました。「☆☆さん、どうだって?」といった質問でした。何かやりとりをしている途中の患者さんがいて、その後の予約か手術の予定はどうなったの?という内容と推測されました。受付の女性は口を濁す感じで、事態が進んでいない旨の返答をしていました。このやりとりが何を意味するかというと、先生は間違いなく診察中ではないということです。
私はその日、他の患者さんとすれ違うことも、待合室で一緒になることも、声を聞くことも、他の治療室や診察室へ誰かが入っていく気配を感じることも、一秒たりともなく、静まり返っているそのクリニックを後にしました。やっぱり先生、その日はおヒマだったのね。